No.011:フロントフォークリペア

レストア日記

歯飛び修理も完了したし、次のレストア作業に取り掛かります。
今回はフロントフォークのレストアをやって行きたいと思います。
とはいえこの作業、実はハブ軸の修理の合間にやってたんですよね〜。
なんせパーツ到着待ち時間がたっぷりありましたから(笑)

フロントフォークの現状

車体を裏返しにした状態で撮影しましたが、フォークの先端がご覧のように酷い錆で腐食しています。

 

フォーク側面の劣化したシールをドライヤーで炙って剥がすと、キレイだったころの塗装と現在の塗装の状態が一目瞭然で判ります。

フロントフォークをリペアする

粗目のペーパーでざっくり錆を落としていきます。

 

フォークの先端は塗装の下からも錆が浮いているので、一度この部分の塗装を剥離して、再発防止の為に徹底的に錆を除去していこうと思います。

 

塗装の剥離に使うケミカルは水性タイプの剥離剤が手元にあったのでこれを使うことにしました。
今回はフォークの先端だけを剥離するので、剥離剤の量は少しで大丈夫です。
剥離剤を入れる容器には紙コップがちょうどよかったので採用です!

 

剥離剤を塗って待つこと30分。
見た目気持ち悪いですが、塗装が浮いてきているのが分かります。

 

浮いた塗装をヘラで根気よく削っていきますが、ここは塗装がかなり分厚く塗られていたので、紙コップに残った剥離剤をもう一度塗って金属肌が出るまで完全に塗装を剥がします。

 

塗装が剥がれた後、金ヤスリと耐水ペーパーで錆を落としていきます。

 

水抜き?用の穴の中も錆びてたので、棒状の金ヤスリで念入りに錆を落とし、錆のせいでフォーク先端に隙間が生じた部分は真鍮ワイヤーとステンレスワイヤーブラシで錆を除去しました。

 

隙間が出来てしまったフォークの先端をメタルパテで補修します。
このパテはアルミの粉が混ぜてあり、硬化してから研磨すると金属のような質感になります。
こういう隙間はちゃんと塞いでおかないと水が入りやすいのでまた錆てしまいます。
なのでココは面倒だけどしっかり補修!

 

パテが硬化してから耐水ペーパーで研磨した状態です。
まだ若干小さな隙間が残っていますが、この後フォーク全体を塗装するのでパテ盛りの仕上げはその時にやります。

フォークを塗装する

今回塗装に使う塗料は自動車用の塗料を使いました。
使い慣れているということと、仕上がりがキレイなのでトヨタブラックを採用しました。
写真は左から「シリコンオフ(油分取)・ボディペン「トヨタブラック」・「プラサフ(下地)」です。
何故黒を選んだかというと、フロントフォークは自転車のパーツの中でもキズが付きやすい所だと思ったので、黒(艶あり)にしておけば後のリペアも楽だろうという判断です。

 

パテ作業の時には既にマスキングが完了した状態で作業していましたが、改めて塗装準備を進めていきます。
まず、塗装しないところはキチンとマスキング処理しておきます。
ココがいい加減だと、あとでリカバーが大変なので丁寧に作業します。

 

いきなり塗装が始まってますが、手順としては車体の残り部分をマスキングシートで養生し、サーフェーサーで下地処理。
乾いたら800番の耐水ペーパで細かな凹凸を削り、先端のメタルパテ補修も仕上げます。
その後塗装工程に入りますが、この写真の段階はブラックの4度目(4層)の塗装が既に終わったところです。

 

完成です!
いかがでしょうか!
当初の錆々のフロントフォークがこんなにキレイに蘇りました。

ついでに錆々のクイックリリースも交換して!

 

コンパウンドで塗装表面を磨き、鏡面仕上げにします。
赤のクイックリリースがワンポイントでカッコよくなりました!

 

なんかようやくレストアって感じになりましたね。
既存のパーツを自分で補修して蘇らせるのは結構楽しい作業です(^^)

では、今回の作業はここまで!

購入パーツ類

クイックリリース

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ハリヤの後輪のハブ軸はボルトタイプなので、前輪のみ使用する為に購入しました。
大体の商品が前後セットなのでやむを得ずです。

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では今回の作業はここまで!

 

この記事の作業難易度:★★


<一言コメント>
手間はかかりましたが作業の難易度は低いと思うので★2つです。


※難易度はド素人の管理人が主観的に感じた難易度を★最大5個で表します。
★:楽勝
★★:簡単な軽作業
★★★:手順を調べる必要あり
★★★★:慎重に作業すべし
★★★★★:マジか!超苦労するんですけど!

まだまだ先は長いけど次回乞うご期待!

 

ここまでにかかったレストア費用(パーツ代)
合計¥12,341 さらに増額中!

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