No.009:歯飛び修理その3(チェーンリング&アシストギア交換)

レストア日記

歯飛び修理その2でボスフリースプロケットの交換と予想外のメンテナンスが完了しました。
この予想外のトラブルのおかげで、色々熟考する時間が増えて当初“様子見“にしていたチェーンリングとアシストギアもついでに交換することにしました。

前回の経験から学んだことは「あれ?ここもダメやん!」と判ってからパーツを注文していると、作業がどんどん遅れてしまうこと!
点検時にチェーンリングとアシストギアは変形が確認できていたので、後輪周りのパーツ到着待ち時間の間にチェーンリングとアシストギアも注文しておきました。

チェーンリング交換

ネットで色々調べていると、パナソニックハリヤの純正チェーンリングは41Tで、この歯数を増やすことで高速域を速くするカスタム情報を見かけましたが、直径が大きくなるということは、どこかに干渉したりする可能性もあるので初心者にはちょっと腰が引ける感じです。^^;
なので今回はチェーンリングは純正の41Tに交換することにします。

用意した工具類

クランクとチェーンリングを外す工具を用意しました。

  1. モンキーレンチ
  2. 15mmスパナ
  3. 14mmラチェットレンチ
  4. クランクツール
  5. スナップスプリングプライヤー
  6. 5mm六角レンチ
  7. ラスペネ(潤滑剤)
  8. パーツクリーナー

 

クランクを外す

いきなりクランクのナットを外してますが、本来であればチェーンカバーを外して→クランクキャップを外してからこの作業に入ります。
今回はレストア作業の過程でチェーンカバーは既に外してあり、クランクキャップは初めから付いてませんでした(笑)
ちなみにクランクを固定しているナットは14mmでした。

 

クランクのナットが外れるとこんな感じです。
クランクキャップが付いてなかったので、汚れが溜まってます(;_;)
ネジ山を傷めないようにパーツクリーナーでしっかり洗浄しました。

 

クランクツールを手で回るところまで締めてから、15mmのスパナで増し締めします。

 

クランクツールのボルトを時計周りに締めていきます。
するとどんどんボルトがが中に入っていき、同時にクランクが徐々に手前に引き出されてきます。

 

ある程度までクランクツールを締めていくと、ボコっとクランクが抜けます。
写真のクランク軸が濡れてるのは、結構硬かったのでラスペネ(潤滑剤)を吹いて外したからです。

チェーンリングを外す

スナップスプリングプライヤーを使ってCリングを外します。
スナップリングプライヤーは柄を握ると先が開くので、この手の作業には揃えておきたい工具ですね。
Cリングを外すと後はチェーンリングを手で持って、左右に揺さぶるようにすると簡単に外せます。

 

こちらは届いた新品のチェーンリング!

 

左が今まで使われていたチェーンリング。
右が新品のチェーンリングです。
もう摩耗が一目瞭然ですよね!

アシストギアを外す

同じ要領でアシストギアを外します。
こちらはCリングに穴が開いてるので作業しやすいです。

パーツを洗浄する

せっかくここまでばらしたのでパーツと車体の汚れを洗浄します。

いや〜汚れてますね〜(笑)
もう外せるパーツは全部外してホワイトガソリン(灯油)で洗っちゃいます!

 

灯油漬けにして歯ブラシでゴシゴシ洗っていきます!

 

すっかりキレイになりましたね!
やっぱり油汚れには灯油が一番が効きますね。
バイクをイジってた時もキャブの洗浄やチェーンの掃除は灯油でしたからね〜。

車体の方もご覧の通り!
こちらはキッチンマジックリンと激落ちくん、ナイロンブラシを駆使して仕上げました。

新品のチェーンリングを装着する

潤滑剤を吹いて新品のチェーンリングをハメコミます。

 

チェーンリングをはめたらCリングで固定します。
写真はチェーンリングに付属してきた新品のCリング。
実はこの取り付けにはちょっと苦労しました(汗)
なにせ固いんですよ!このリング。

スナップリングプライヤーの先をひっかける所がないので、外す時はいいけど取り付ける時は使えない。。。。
ネットで付け方を検索しても有益な情報は得られず。。。

そして色々試行錯誤した結果!!

 

ペットボトルを切って丸めてCリングを通します。
そして写真右のようにクランク軸に被せて、Cリングを押し込むと簡単に入りました!!

いや〜我ながらナイスアイデアでしたよコレ!
機会があれば是非皆さんもお試しください!

クランクを取り付ける

クランクに潤滑剤を塗ります。
※ちょっと気分転換に逆さまだった自転車を元に戻してスタンドに立てました。

 

クランクをはめます。

クランクナットを手で回るところまで回して。

 

最後に14mmのソケットレンチで締めて完了!
ただ、残念なことにどんなにがんばってもクランクが後2mm奥まで入りません。。。
走れるようになったら自転車屋さん(プロ)に見てもらいます(笑)

アシストギアを装着する

左が今回購入した新品のアシストギアです。
歯数は9Tでこれを11Tにすると高速域でのアシストが9Tより良くなるようですが、バッテリーの消耗が激しいらしいので、純正と同じ9Tを装着することにします。

アシストギアを取り付けたらスナップリングプライヤーでCリングを装着します。

洗浄してキレイになったテンションプーリーを取り付けます。

これで前後ギアの交換が完了しました!
次回はチェーンを取り付けていきます。

購入パーツ類まとめ

チェーンリング

Panasonic BE-ENH672用 チェーンリング 41T 薄歯【2.1mm厚】+固定Cリングセット
¥1,300 T.K.online
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私のハリヤのチェーンリングはもう取り扱っていなかったので互換品を探してBE-ENH672用を取り付けました。

アシストギア

アシストギア 9T 2.1mm厚 外径43mm+Panasonic用軸止めクリップ
¥540 T.K.online
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スナップリングプライヤー

画像出典:www.amazon.co.jp

高儀 GISUKE 穴・軸兼用 スナップリングプライヤー 4pcs
¥891 Amazon
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では今回の作業はここまで!

 

この記事の作業難易度:★★★★

<一言コメント>
ギヤ類の交換自体はさほど難しくはありませんが、クランクを外してまた装着するのは結構力作業です。
専用工具も必要になるので、★4つとしました。


※難易度はド素人の管理人が主観的に感じた難易度を★最大5個で表します。
★:楽勝
★★:簡単な軽作業
★★★:手順を調べる必要あり
★★★★:慎重に作業すべし
★★★★★:マジか!超苦労するんですけど!

まだまだ先は長いけど次回乞うご期待!

 

ここまでにかかったレストア費用(パーツ代)
合計¥6,471 さらに増額中!

→レストアにかかった費用の合計はこちら!

 

コメント

  1. キダ アキオ より:

    始めまして かなり参考になりました
    少しお聞きしたいんですが パーツ類はどこで販売しているでしょうか
    ネットで調べても分かりません
    教えていただけないでしょうか
    僕の自転車は娘のギュットというので 7年間使用しています 今回チェーン及びチェーンリング アシストリングを交換したいと思ってます 近くの自転車店に相談するも 部品だけの購入は不可能と知らされました 是非パーツやさんを教えてもらえれればとメールしました
    よろしく願います
    記事がかなり参考になり 挑戦してみたくなりました

  2. 西 より:

    こんにちは
    パナソニックの2022年のビビlに乗ってますが、欧州仕様のように伸び伸び走りたく色々やってきました。
    やはり、アシストギヤを交換しても大して早くなりませんね
    内装ギヤ8段とチェーンリング41tに変更しました。

  3. wai より:

    Cリング脱着に難儀されたみたいですね、
    自分もハリヤに乗ってて、メンテしてますが、ここのCリングをヤマハのPASの物に変更しています
    PASのはスナップリングになっていてスナップリング工具で簡単に脱着できますよ
    価格は覚えてないのですが、確か数百円だったと思います